東京大学 大学院情報学環 藤本研究室
post date and time: 2021-11-24 contributor: K.I.
皆様、こんにちは。
11月も後半に入ってしまいました。
本日は、前半が、私と張さんの研究進捗発表。
後半は、藤本先生プレゼン後、ワークショップというスケジュールでした。
<前半>
私は、執筆した草稿(一部ですが)を用いて、構成に沿ったストーリーの説明を行いました。現在、実験分析⇒考察⇒結論の作業に奮闘中です。現段階では、結論に導く材料は限られているため、残りの時間は発想力と執筆力です。
一人で考える時間が多いため、週に一度のゼミは、気分転換(?)とは言いませんが、楽しい時間です。
張さんも頑張っている様子なので、励みになります。
張さんからは、主に分析部分の発表がありました。お互いに同じような作業をしているので、苦労がわかります。文章を書き進めるためにも、論文の構成に沿ったデータの整理、そこからの説得力のある文章化、そのための先行研究レビュー等々、盛り沢山です。
張さんも、着実に前進している様子がうかがえました。
あと、1か月、頑張りましょう!
<ワークショップ>
ワークショップの課題は、ゲーム学習を基礎とした学校カリキュラムの構成案を検討する」との内容でした。
最初に、ジョン・デューイ(John Dewey、1859-1952)による「シカゴ大学実験学校」に関する内容説明がありました。みなさんご存知のデューイは、著名なアメリカの哲学者、教育学者ですが、デューイに関しては、以前にもゼミのなかで取り上げられています。
デューイが、自分の教育学にわたる理論を実験的実践によって確かめたlaboratory schoolに関して、コンセプトやゲーム学習との関連といった説明、その後、「ニューヨーク市の公立学校」での現代の新しい学校カリキュラムの事例と「42Tokyo」という新しいエンジニア教育機関の事例の紹介へと続きました。
ちなみに、日本でも、大正時代には新教育運動の一環として登場した実験学校として、児童中心のカリキュラム編成を実施した私立成城小学校や子供の自由と自治を基礎にした児童の村小学校、全人教育の玉川学園なども実験学校と言われているそうです。
日本でも、身近なところでは、新型コロナウイルス感染対策とした少人数学級の実現や、新しい感染症が発生した場合でも対応できるような学校の新たなスタイルを目指すとのことです。
危機を契機として新しい発想が生まれやすい土台ができつつある気がします。学びのスタイルにも変化がありますが、その根底となる、これからの社会の中で求められる能力や価値観が大きく変化している時代ですので、新たな発想での学校カリキュラムを検討することは良い気づきの機会になりました。