東京大学 大学院情報学環 藤本研究室
post date and time: 2020-04-14 contributor: zhang
改めまして、こんにちは。M1の張 昱彤(ちょう いくとう)です。
学部時代は認知言語や言語習得について学んでいましたが、修士課程では、言語学習ゲームについて研究していきたいと考えています。特に関心のある対象として、第二言語学習者向けの「既存概念ではない言葉」を学べるゲームを中心に進めていきたいと思います。
学部の卒論で多言語の指示詞系統を研究していましたが、そこで気付いたのが、ある言語の学習者にとって、外国語と母語の間の「対訳」(りんご→apple、夢→dreamのような一対一な翻訳)はわりと理解しやすいようですが、その学習者の母語に存在していない概念を表す言葉を理解するには学習者が苦労しているということです。
(thisとthatのような指示詞が2つしかない言語で生きてきた人間にとって、日本語の「こ·そ·あ」を理解してうまく使うのが相当難しいでしょう)
それを解決するには、体験を学習者にさせることより良い方法がないともいえるでしょうが、全ての言語学習者に目標言語の国に行ってもらうわけにもいかない(当然なことですが…)です。そこで、現実の代わりに、ゲームという最高のツールを使い、現地に行かなくてもその言語を使うことができるような環境を提供したい、そんなゲームを作り出したいです!!
と、言いたいところなんですが、
まだわからないこと、考えていないこと、決めていないこと、決めたけど絶対後で変わるだろうと思うこといっぱいありますので、藤本研でしっかり自分を磨いて研究していきたいと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。
張 昱彤