東京大学 大学院情報学環 藤本研究室
Monthly archive: June 2024
post date and time: 2024-06-20 contributor: qikeyi
皆さんこんにちは、研究生の斉です!
今週のゼミでは、研究の進捗報告を行いました。
M2 犬田さん
犬田さんは、「実験哲学におけるゲーミフィケーションを活用したWEB調査の開発と評価」に関する研究計画を発表しました。また、犬田さんは研究過程で実践を非常に重視しています。「MDAモデルに基づいたフォームデザインプロセス」に基づいて、自身の研究内容に合わせて、以下の研究ステップをまとめました:
1.シナリオを考える
2.シナリオから画面構成を考える
3.画面構成からゲーム要素を考える
4.画面構成とゲーム要素から必要な素材を考え、作る
5.必要な素材から成果物を構築する
6.都度修正、ブラッシュアップ、デバッグ
第4ステップにおいて、ChatGPTの使用に関して、藤本先生は著作権問題に特に注意するよう指摘しました。また、藤本先生は犬田さんに計画を順調に進めるように励まし、研究計画にもっと理論的な支援を加えることを期待しています。
M2 大空さん
大空さんから研究の進捗をシェアしていただきました。
QRPゲームを題材として研修活動を開催し、「R&D従事者に必要とされる倫理感やリスクマネジメントについて再認識を図る」と「R&D従事者として知見と視野を広げる」ことを目的とした活動を行いました。この研修活動では、「著者の追加」、「生成AIを用いた調査」、「研究予算の申請」という三つのテーマを取り上げて、それぞれのケースを開催しました。
そして、実施中評価、事後評価、遅延評価の三つの評価方法を使用しました。この研修の評価手法は非常に豊富であり、量的および質的な要素がうまく組み合わされています。また、大空さんは今後の計画についても詳細に説明してくださいました。
大空さんの研究は、研究の現場だけでなく、多様な分野での論理教育においても、重要な意義を持つと思いました。
研究生 斉
今週発表した内容は英語学習ゲームのアイデアです。このゲームでは、魅力的な美少女キャラクターをデザインし、同時にroguelikeゲームのランダム性を活用し、プレイヤーがランダムなユニットと主人公との対話を通じて彼女を知り、英語を学ぶことができるようにしたいと考えています。
研究室の皆さんから多くのアドバイスをいただきました。木村先生と藤本先生は、現在のこのモデルは伝統的なroguelikeゲームとはあまり似ておらず、ランダム性のデザインは必要ではないように見えると指摘されました。プレイヤーに繰り返しプレイしてもらうためには、さらなる努力が必要であるとのことです。
莫さんはいくつかのクラシックな肉鳩ゲームを例に挙げました。ジョナさんはTOEICの知識を目標にするのが適切だと考え、具体的なアドバイスもいただきました。
このアイデアにはまだ多くの課題がありますが、皆さんの助言を得て、前進する方向が見えてきました。
M1 莫さん
莫さんはMMG(Murder Mystery Game)の研究進捗について説明しました。
莫さんはまず研究の背景部分を調整しました。実証研究のサポートが不足していると考え、そのために実証データを含む文献を追加しました。
研究の設計において、莫さんは自身の初めての試みとして、読んだ実験の流れを基に初めてのワークショップを設計する予定です。このワークショップは、外部要因と心理的健康との関連を理解するために開かれる、一般向けの研究会です。莫さんは文献の流れは変えず、内容だけを変更するつもりであり、これにより研究の適切性も高められるでしょう。莫さんは同時に研究計画を更新し、心理学教育を焦点として、謎解き、防災教育TRPGの開発に取り組んでいます。
藤本先生は、研究計画のタイトルに医学用語が含まれていることを指摘し、科学普及効果の負担が増える可能性があるため、適切に調整するよう助言されました。
莫さんのゲームを本当に楽しみにしています!
研究生 ジョナさん
Jonaさんはモンゴル語教育の研究を進めています。Jonaさんは今学期の文献発表とゲーム活動の経験をまとめ、現在は「動物なまえゲーム」と「文字ゲーム」の設計を改良しています。Jonaさんは継承語を学習する理由について常に考えており、文字の学習だけでなく、言語と文化の交差点を感じることを目的としています。また、モンゴル語ゲームのデジタル版についても探索中です。
先週のプレイセッションでは、研究室の皆さんと一緒に「文字ゲーム」を体験しました。本当に素晴らしい思い出であり、新バージョンの発表を楽しみにしています。
みなさん、それぞれ研究テーマに向けて頑張っていますね。
今後の時間がスムーズに進展することを祈っています!