東京大学 大学院情報学環 藤本研究室
投稿日時: 2021-10-08 投稿者: masui
M1の升井です。お世話になります。
今日から秋学期のゼミがスタートしました。秋学期のゼミは春学期の内容に加えてゲスト回があったり、英書の特別文献研究があったり、盛りだくさんで非常に楽しみであります。
初回の今回は①夏休みの活動報告と②藤本先生によるプレイセッションでした。
夏休みに各自が行った活動を報告しました。M2のお二人は修論に向けて既に論文を書き始めたそうです。M1の叶さんも友人との交流を深めるなど、諸々充実した夏休みだったようで、とても羨ましいです。自分は本郷の総合図書館に結構行っていたのですが、コロナ禍ということもあり人と接することがほとんどない淋しい夏だったように思います。10月16~17日には日本教育工学会の秋大会があり、ゼミメンバーと一緒に参加することになっています。(去年は一人ぼっちで参加していてアウェーだったので、今年は心強いです)
・Foldit
・ぐんまのやぼう
上記2つのゲームをグループに分かれてプレイし、その後にレビューしました。
Folditはタンパク質の構造予測を行うコンピュータゲームで、2008年にリリースされた歴史ある有名なシリアスゲームの1つです。人がゲーム感覚でサイエンスの発展に貢献するというロジックで、ゲームをすることが社会に直接役に立つ好例でもあります。こちらは研究室にいた3人がプレイし、レビューをしてくれました。
ぐんまのやぼうは、2012年にリリースされたスマホゲームで、群馬県をモチーフにしたゲームです。私はパズドラをやっていたので、コラボで何となく存在は知っていました。調べたところ、作者は群馬出身の方で、群馬県の知名度が全国ワーストということがきっかけで製作したそうです。
レビューの際には以下の項目をディスカッションしました。
・このゲームのゴール
・このゲームでのプレイヤーの主要な活動(ゲームのコアダイナミクス)
・このゲームのメカニクス(プレイヤーに課される制約条件やルール)
・このゲームに取り入れられているゲーム要素
・このゲームで関連する学習要素
・このゲームがプレイ意欲を高めている要素
私が参加した「ぐんまのやぼう」では、次のようにまとめました。
このゲームのゴール
・日本を群馬県に天下統一する
このゲームでのプレイヤーの主要な活動(ゲームのコアダイナミクス)
・都道府県を制圧する
・Gを稼ぐ(収穫する、スゴロクする、ガチャをする)
このゲームのメカニクス(プレイヤーに課される制約条件やルール
・収穫に待ち時間
・隣の県しか制圧できない
・人口の多い県はGがかかる
このゲームに取り入れられているゲーム要素:
・運(スゴロク)
・ストーリー
・ゆるゲー
・待ち時間
・レベルアップ
このゲームで関連する学習要素:
・群馬のご当地要素(食材、駅、市)
・47都道府県
このゲームがプレイ意欲を高めている要素:
・制圧欲
・地元愛 (上毛カルタ)
ゲームレビューをすると、一人では気が付かない視点でゲームを捉えることができたり、やはり学びが大きいです。
さて、秋学期も学際的でバラエティに富んだ授業が待っているので、目指せフル単です!