投稿日時:   2020-05-09   投稿者:   tfuji

事例研究の時間

今期の藤本ゼミは、文献研究の回とゲーム事例研究の回を交互に行いながら進行しています。前回は事例研究の回でした。前半はゼミ生がそれぞれこれまでに試したことのあるゲームや新たに試してみたゲームについて文献研究で得た知識も関連づけて考察して報告し、後半は藤本が選んだ事例をそれぞれ試してみた後にディスカッションする構成です。

ゼミ生から紹介された事例は、カードゲームの「キャット&チョコレート:非日常編」と戦略サッカーゲームの「チャンピオンイレブン」でした。それぞれ取り上げた事例についての経緯やこのゼミで議論している枠組みでとらえ直して考察した内容などを発表してもらって、それぞれのゲームのデザインの特徴や学びの要素についてディスカッションしました。

後半は、新型コロナを題材とした事例として、クラーク・アルドリッチ氏のShort Simシリーズの教育シミュレーション「Returning to the Workplace」とSNSで話題になったミニゲーム「密ですゲーム」(2D版)の2本を取り上げて、各自その場でしばらくプレイした後にディスカッションしました。ゲームの目的や用途によってゲームデザインの考え方が変わってくる点や、それぞれの事例の区分などの関連知識について解説しました。

「Returning to the Workplace」はいわゆるゲーム要素は少ない研修用途のシミュレーション教材です。一方の「密ですゲーム」は学習とは性質や位置付けが異なる「ニュースゲーム」のカテゴリーに位置付けられるゲームです。

次回以降もこのような事例を試しながら、ゲームデザインと学習支援方法のデザインの両面から事例を考察するトレーニングを繰り返していきます。

前のページへ戻る

カテゴリー:   Lab news     作成者:   tfuji   パーマリンク