Ludix Lab @ UTokyo
東京大学 大学院情報学環 藤本研究室
投稿日時: 2025-10-30 投稿者: keirinkyou
こんにちは、M1の叶馨霖です。今週のゼミ記録を担当します。
気づけばもう10月も終わり、だんだん朝晩が肌寒くなってきましたね。温かい飲み物が恋しい季節になりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
さて、今週の発表は自分から「グラインドとローグライクゲーム」について。
ゲームの中で、気づけば同じ作業を何度も繰り返している――そんな経験、ありますよね。この“グラインド(grind)”とは、キャラクター強化や報酬のために同じ行動を繰り返すプレイスタイルのこと。モチベーションを維持する要素でもありながら、退屈さや作業感を生む両義的な存在でもある。
発表では、ジャンルごとに異なる“グラインドの形”を紹介。
RPGでは数値、MOBAでは操作、ローグライクでは「認知や情報のための繰り返し」が中心になるという点をまとめた。特にローグライクにおけるパーマデス(permadeath)やランダム性の要素が、プレイヤーに“繰り返し学ぶ楽しさ”を与える仕組みとして機能している点を強調した。
ディスカッションでは、ARAから「grind」という言葉自体がややネガティブな響きを持つことが指摘された。つまり、“グラインドを上手に見せる”のではなく、“そもそもグラインドを生まないようにデザインする”ことが理想ではないかという意見。これを受けて、グラインドが発生する構造的な原因をどのように取り除くかが、今後の課題として浮かび上がった。
最後に、自作ゲームのデモ動画を紹介。まだまだ発展途中ではあるものの、方向性が少しずつ見えてきております。
また、今週は莫さんが個人的な理由でお休みし、発表は来週に延期となった。準備を進めてくれているとのことで、どんなテーマでどんな切り口の発表になるのか、来週聞けるのが今からとても楽しみしております。
カテゴリー: Lab news 作成者: keirinkyou パーマリンク