東京大学 大学院情報学環 藤本研究室
月別アーカイブ: 2020年11月
投稿日時: 2020-11-29 投稿者: K.I.
皆様、こんにちは.
早速ですが,本日のゼミの報告をさせていただきます.
本日は,張さんとイェさんが文献の輪読,私が先行研究発表になります.
文献輪読
<インストラクショナルデザインの理論とモデル / 第7章・8章> by 張さん
・第7章の経験を用いたアプローチは,個人的に最も関心がある分野です.
ジョン・デューイ/ジャン・ピアジェ/デイビッド・コルブ等の基礎理論と,それに対する批判的意見を概観し,経験的教授法の3つの一般的原理を習得します.
・第8章では、問題解決型学習を用いたアプローチをとして,普遍的な方法と原則と、解が1つではない複雑な問題を中心にカリキュラムを構成し、その解決に取り組むことで促進されるPBIアプローチと学習に関する認知的理論を習得します.
<Rules of Play / 第25章>by イェさん
・本章は「意味の遊びとしてのゲーム」に関する内容です.
・ゲームにおける意味は,システムと文脈におけるインタラクションから生じ.ゲームデザイナーは,意味をもたらす空間を創出します.
・ゲームのマジックサークルは,特別な意味が存在する空間となります.
以上,お二人の発表に対するディスカッションと藤本先生からのフィードバックにより,進行しました.
<先行研究紹介>by K.I
・研究の分析手法に関わる概念を整理するために参考となる研究とゲーム教材を活用した実践的な研究事例を紹介しました.
次回のゼミは12月3日(木)の予定です。
お楽しみに!!
投稿日時: 2020-11-19 投稿者: zhang
こんにちは。M1の張です。
本日のゼミはなんと、藤本研究室の初のハイブリッド型ゼミでした!
では、早速ゼミ活動をご報告させていただきます。
今日は研究進捗中間発表会でした。
(発表順です)
<市民協働のアプローチから社会的孤立問題の解決について> (K. I. さん)
短い時間にもかかわらず、コロナ禍の現状を踏まえてテーマを変更しました。先行研究をレビューしながらこれから調査用の問題紙を作る予定です。
<外国語教育におけるゲーム学習のデザイン方法に関する考察> (張)
せっかくのオフラインでメンバーと会える機会なので、デザイン中のオノマトペゲームの試作版をプリントアウトしてゼミに持ち込みました。実際にカードなどを動かしていただき、貴重なアドバイスを藤本先生とイェさんにいただきました。それをもとに次回の進捗報告までに改善したいと思います。
<IFゲーム活動における第二言語学習> (イェさん)
初回のインタビュー調査の結果を踏まえて問題点を洗い出し、研究対象や研究事例の範囲を調整しました。これからのインタビューの流れやデータの記録方法などについて藤本先生からアドバイスをいただきました。
それに、学生メンバー3人ともこれからの研究スケジュールを作成しており、それに沿って頑張っていきたいと思います。
まだ油断できない状況ではありますが、今日のようにキャンパスで先生とメンバーと実際にお会いすることができてとても嬉しかったです!
皆様も対策をよく行って気をつけて移動するようにしましょう!~
次回は輪読の回になります!お楽しみに!!
投稿日時: 2020-11-14 投稿者: Ye Zhiqing
皆さんこんにちは!叶です。日本は最近寒くなってきましたね。
早速、今週のゼミ活動をご報告させていただきます。
当日、K.I.さんと私は輪読発表の担当で、張さんは研究関連分野の文献について紹介してくださいました。
テキスト輪読(発表順)
● 『ルールズ·オブ·プレイ』 (K.I.さん)
・第24章 楽しみの遊びとしてのゲーム
● 『インストラクショナルデザインの理論とモデル』(叶)
・第5章 直接授業法を用いたアプローチ
・第6章 ディスカッションを用いたアプローチ
研究テーマ関連論文3本概要紹介(張さん)・
三上 京子(2007)「日本語教育のための基本オノマトペの選定とその教材化」『ICU日本語教育研究』,3号,188-205
・Krashen, Stephen. (1982). Principles and Practice in Second Language Acquisition. Oxford: Pergamon Press
・吉満 たか子(2006)「ドイツ語授業における言語学習ゲーム–実践例とその効果」『広島外国語教育研究』,9号,77-99
テキスト輪読の報告後、藤本先生はその内容を踏まえて、私たちそれぞれの研究に関して質問をしてくださいました。その回答により、今回のテキストはどのように自分の研究かゲームの開発に活用していくかを、もう一度、見逃した視点から考えてみました。また、シミュレーションゲームを開発する時、どのようにそのリアリティ感を保ちながら、楽しさが入れられるかという、ゲームデザイン上のチャレンジも指摘されました。
ちなみに、『IDの理論とモデル』の視点からゼミの形を考えると、第6章の「ディスカッションのアプローチ」がよく使われて、第5章の直接授業法の「問いと応答」という方法も活用されていると感じました!
以上は今回のゼミ報告でした。
来週の中間進捗報告会をお楽しみに!
投稿日時: 2020-11-12 投稿者: K.I.
皆様、こんにちは!
早速ですが,本日のゼミの報告をさせていただきます.
今週から,イェさんが来日し,日本からのゼミ参加,初めてになります.
本日は,張さんとイェさんが事例研究,私が研究進捗報告になります.
事例研究
<animatopeアニマトペの紹介>by 張さん
・オノマトペを楽しく学べる子供向けのアプリですが,スマホアプリならではの仕掛けがたくさんあります.
・子供が楽しく遊べる仕掛けは,張さんの研究の参考になる部分もあると感じました.
・スマホアプリの利点をゲームの利点にかす工夫があるかもしれません.
<第2言語学習のためのIFゲームの活用>by イェさん
・IFゲームである「LifeLine」を活用しながら,第2言語を習得する研究内容の紹介です.
・ゲーマーからのインタビューを通して,質的分析を行う計画です.
・チャレンジングなテーマと感じつつも,状況的な文脈における有意義な言語獲得,没入型のゲーム体験による学習動機づけ,インタラクティブ性の低さゆえの能動的学習の促進といった可能性もあります.
最後に,私からは,研究進捗発表として.研究計画書の一部の説明を行いました.コロナ禍により,研究テーマの変更を余儀なくされ,非常に焦っている状況ですが,ゼミの皆さんから,有意義なコメントを頂いて感謝です!!
次回のゼミは11月12日(木)の予定です。
お楽しみに!!