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「平和教育とゲーミフィケーション in 長崎」開催報告

投稿日時:   2025-08-21   投稿者:   shokotange

8月14日(木)13時30分から16時30分にかけて、長崎原爆資料館 平和学習室にて、ゲーム体験ワークショップとトークセッションを開催しました。

冒頭では、研究室代表の藤本教授より、本イベントの趣旨と研究室の主な活動について説明がありました。その後、坂井特任研究員の進行により、喪失から人生の大切さを学ぶゲーム『Dice of Destiny: Memories of Nagasaki』を用いたワークショップが行われました。

参加者からは、ゲーム体験を通じて「喪失から学ぶ意味」や「非戦・非核を伝える重要性」などの感想が寄せられました。続いて、木村特任研究員からは平和学習に効果的なビデオゲームの事例が紹介され、さらに坂井特任研究員からは、ビデオゲームを用いた悲嘆を軽減する研究についての説明がありました。

その後、登壇者3名による対話では、教育におけるゲーミフィケーションをデザインする際に配慮する点について意見が交わされました。

終盤には、参加者も交えてゲーミフィケーションの歴史を振り返りつつ、平和教育とゲーミフィケーションの可能性について活発な議論が行われました。

本イベントは、会場とオンラインのハイブリッド形式で実施され、トラブルもなく無事に終了しました。

最後に、参加者の皆さまと共に、平和教育とゲーミフィケーションについて積極的に議論を深められたことに、心より感謝申し上げます。

参加者からの感想(抜粋)

Mさん 40代 女性

昨日は大変楽しく有意義な機会に参加させて頂き、ありがとうございます。以前シリアスゲームに参加した際は、ゲーム外も深刻で重いムードだったので、今回覚悟して臨みましたが、心理面への配慮が随所に凝らされており安心しました。頂いた資料でより振返りやすくなります。今後の人生に役立てたいと思います。

Sさん 20代 女性

心に残る素敵な体験をさせていただき、誠にありがとうございました。喪失というテーマでありながらも、ゲームの流れに沿って人生を振り返り、取捨選択することで、楽しく喪失を体験することができました。また、他の参加者の価値観や言葉に触れることで、新たな知見を得ることができたうえ、時には他の参加者の人生経験に励まされることもあり、ポジティブな気持ちでゲームを終えられました。トークセッションでは、ゲームの作り手の葛藤に触れることができ、大変勉強になりました。